
卒FIT間近
2024年度の電気代比と売電価格、卒FIT後の電気代と売電価格
お客様へ太陽光発電のご提案をする機会も増え、
今回は、電気代と太陽光の売電について。
2016年に新築し、太陽光パネルを設置したO宅も
早いもので9年目となりました。
太陽光のお話しと聞いてピンとくる方も読んでいる方でいるかもしれません。
10年目となる日、卒業することが決まっています。
卒業とは、卒FITと呼ばれるもので、正確には、
再生エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)の買取期間が満了することです。
太陽光で売電している電気は、電力会社が買い取っていますが、
太陽光パネルを設置する際に、電力会社と売電価格がいくらになるか事前に契約を交わします。
そのときの売電価格は、その年で○○円と既に決まっていて、
10年間は売電価格が変動しないように保証してくれます。
昨今、太陽光パネルも政府の施策などで普及し、
太陽光パネルによる売電供給率もあがってきています。
そのため、売電価格は年々減少し、
住宅用(10KW未満)の売電価格は、2025年だと15円/kwhとなっています。
O宅で新築し、太陽光パネルを設置した当初の売電価格は、なんと33円/kwhでした。
この9年間で18円/kwhも下がってしまっていることから、
今後の売電価格も下がるか、最低価格として10円代をキープしていく可能性があることが
予想されそうですね…。
さて、卒FITのお話しへ戻しますと、いよいよあと1年弱で卒業します。
卒業すると固定買取価格が終了し、それ以降の売電買取価格は、
電力会社によって異なり、年々変動する流れとなります。
東北電力さんの場合、卒FIT後の売電価格は現在9円/kwhとなっています。
ということは、33円/kwhで買い取っていたものが9円/kwhとなり、
24円/kwhもの差が生まれてしまうのです。
今回は、昨年2024年度の1年間の電気代と売電価格の結果を元に、
卒FIT後の1年間の電気代と売電価格をシュミレーションしてみました。
(表 ・ グラフ)
2024年の電気代、太陽光の売電価格を比較すると、電気代よりも売電価格が
上回っている月もありますが、年間通してみると電気代の方が約9,000円程
高い結果となりました。
住んでいる人数は3人、年2、3回ほどは人が集まって5~6人になります。
年間通して電気代が、9,000円は安い方…ですね!
ただ、本来は年間通しても売電価格の方が上回ってほしいのが事実です;
電気プランは、東北電力で最適性の内容で、
使用しない家電のコンセントを抜いたり、照明を消すなどこまめな節電をすれば
まだまだ節約できそうだなと思いました。
新築してから9年、太陽光パネルも劣化してきていますが、
なかなか頑張ってくれています。
次に卒FIT後のお話しです。
電気代と太陽が発電する量(kwh)は、2024年度と同じ値と仮定して、
太陽光売電価格が33円→9円となった場合の表とグラフです。
単純に計算するだけでも、売電価格も大きく下がり、電力会社から買う電気代は
変化しないと仮定すると、年間約15万円の支出になります。
これを月間に置き換えると、15÷12で 約12,500円/月 支払っていく形になります。
電力会社によっては、卒FIT後の売電価格をもう少し高く買い取ってくれそうな会社もあり、選択肢の1つとして検討していく必要がありそうです。
また、もう1つの選択肢として国が導入を推している蓄電池についても
買う電気代を減らすことができるため、導入コストとランニングコストを睨みながら検討中です。
次回は、蓄電池導入によるシュミレーションと電力会社についての検討を
記事にしたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
